昨今、法改正もあり多くの場所でストレスチェックが実施されています。・・・が、しかし、実際にチェックを目の当たりにしたり、検査結果を確認していると、ふと「疑問や虚しさ」を感じます。何が言いたいかというと「これ、意味あるの?」という事です。確かに「健康診断的な予防程度のもの」でしょうけど、法の求める趣旨は「ストレスの根幹治療に向けた第1歩を目指す、その為のストレス状況の確認実施」では?

現状、ストレスを測るにあたり「ストレスって何」という根幹からずれてスタートしている印象です。「根幹がずれている」という一つの具定例をあげるなら、ストレスを測るにあたり、測定基準が「仕事に対するストレスとちょっとしたプライベートの悩み」と測定範囲・チェック時間を限定している事です。そもそもストレスは「仕事・プライベート・意識(無意識)・性格・環境・これまでの教育等々・・・」といった数多くの基準から考察されるべきと思います。確かにある程度、測定範囲を限定しなければ対応する側は時間や費用等、大変かと思いますが・・・。それならそれで検査項目や実施内容にアイデア・工夫・改善をすべきと思いますが、感じないという事です。

「本気で一人、一人のストレス状況を確認するのは難しい」ことはよく理解しているつもりです。だから、本気で取り組めず中途半端な気持ち、対応でやるならやめればいいとさえ思います。ただ、ただ現状で感じるのは「決められたからやらなきゃいけない」という風潮です。「とにかくコンプライアンス重視」「理想や妄想の押付け」からの視点だけでは、本気でストレスを抱えている人に対して失礼だし、逆効果なのでは?